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日記(2023.07.23)

7時に起床。静岡へやってきた友人の目標の一つ、「しきじへ行く」を果たすために早朝に待ち合せることになった。胃に何か入れておかないときついと思い、パックご飯を何もつけずそのまま食べた。待ち合わせの8時に間に合うように、30分ほどで支度し家を出た。

駅に着いたが、友人の姿はない。少し時間があるので、しきじ方面へ向かうバスを確認しておいた。待ち合わせの時間になったが、友人らしき人影はない。バスが行ってしまう。電話してみると、友人はもう駅に着いているらしい。はは~ん、これ北口と南口間違えてるな?絵に描いたようなミスである。バスは行ってしまった。まあ、しょうがない。次のバスは30分後になってしまうので、タクシーで向かうことにした。

しきじに到着。朝早く出たおかげか、思ったより人は少なかった。20分ほどで入れるらしい。係のお兄さんに友人の名前を伝え受付をすませた。入口のベンチに座りその時が来るのを待った。飾られている有名人のサインに目をやりながら、しきじのシステムや特色をざっくり説明した。特に、地下の天然水をくみ上げた水風呂が、唯一無二の絶品であることを念押ししておいた。

ついに我々の番となった。私もしきじは久しぶりだ。去年行って以来である。初めての友人に気を遣いながら身を清め、風呂で軽く体を温める。1セット目は2人でフィンランドサウナへ。壁が改装され、新しい木で覆われていた。そのせいか室内が明るくなった気がした。6,7分粘った後、水風呂へ直行。吸い込まれるように全身を沈める。気持ち良すぎる。まろやかな水質。普通の水風呂のような肌がチクチクする感覚が全くない別次元の体験。これを半年以上我慢していたとは。しきじに来なかった自分を恥じた。ふと友人を見てみると、水風呂に半身のみ浸かり棒立ちしていた。「(肩まで)入らないんですか?」と聞くと、友人が一言、「僕、寒いの苦手なんです。」サウナの楽しみ方、考え方は人それぞれであり、尊重すべきである。それは重々承知しているつもりだが、「貴様、しきじに何しに来たんだ??」と思った。絶対顔に出ていたと思う。とんでもない目をしていたに違いない。友人を差し置き、2セット目、薬草サウナへ。このサウナもしきじの名物のひとつである。薬草の入った袋が壁に吊るされており、これを蒸すために壁や足元から蒸気が吹き上がるサウナだ。この蒸気が熱いなんてものではなく、地獄のふたを開けたのかと思うくらい超高温で痛い。火傷一歩手前である。初めて入ったときは死を覚悟した。こちらのサウナ室も改装されており、1段目に足置きが設置されていた。床もとんでもなく熱くなるため、以前は全員胡坐をかいて座っていた。非常にありがたい改良だ。灼熱だが、一度ハマるとやみつきになるサウナだ。フィンランドサウナに入らず、薬草サウナだけでセットを終えた日も少なくない。3,4セットも薬草サウナに入った。薬草風呂に入り、独特だが心地良い匂いに包まれながらCHILL。軽くシャワーをし風呂を出た。友人に遅れて店を出ると、友人は見知らぬ観光客と親しげに話していた。記念写真を頼まれたらしい。さすが社交性の塊。気さくな会話を交わし、今度は我々の写真を撮ってもらった。来ようと思えば来れる距離なので、来れて嬉しい感じを出すのが難しかった。日差し対策として持ってきていた、以前買ったサウナハットを胸に掲げてポーズを取った。(しきじはサウナハット使用禁止だったので、サウナ内では使わなかった。)

静岡駅近くに戻り、昨日食べられなかったまぐろ丼の店へ行った。開店して10分ほどしか経ってなかったが、店の外には列ができていた。30分ほど日光の下で待ちやっとの思いで店内へ。冷えた緑茶が最高に美味しい。この時点で勝ち。2人で同じまぐろ丼を注文。待ち続けたこともあって、とんでもなく美味しかった。昨日のまぐろは何だったのか。いや、忘れよう。

友人はカフェに行きたいと言っていたが、カフェ事情に詳しくないので、日陰欲しさにゲームセンターに寄った。「太鼓の達人」が置いてあった。友人は大学時代、太鼓の達人の鍛錬に明け暮れていた。平気で難易度おにをクリアできるほどの腕前だった。友人が気合を入れてバチを握った。私は見学である。太鼓の達人は滅茶苦茶苦手だ。友人は今でも上手かった。「いや~、腕落ちましたね~」と謙遜していたが。

ついでに近所のもう一方のゲームセンターも覗いてみた。こちらではシューティングゲームを2人でクリアした。銃を撃った時の振動が心地よかった。

外へ出ると、友人が「もう1回太鼓の達人やっていいですか?」と言ってきた。先ほど数曲クリアできてなかったことが悔しかったらしい。大人しく最初に行ったゲームセンターへついていった。高速で流れてくる赤と青のマークを、彼の脳がどのように認識しているのか気になった。

さすがに疲れたので、やっとカフェを探すことにした。デパートにケーキを食べられるカフェがあったので、そこで休憩することにした。朝一しきじと日光のせいで、お互い目が半分以上開いていないまま、とりとめのない会話をした。

夕飯は東京で食べたいとのことだったので、16時ごろ別れた。8月も多分労働しないので、東京で遊ぶ約束を交わした。

駅で帰りの電車を待っていると、お爺さんと孫だろうか、楽しそうに会話をしていた。孫がお爺さんの手を持ち、お爺さんの周りをぐるぐる回っていた。お爺さんは、危ないよ~!と言いながら振り回されていた。最近、こういう微笑ましい場面を見るとすぐ涙腺に来てしまう。

休職してからだろうか、誰かと何時間か過ごしてから独り帰り道をたどっていると、虚無に襲われる。ただ寂しいだけなのか。何も改善していない現実に絶望しているのか。帰宅し、今日起きたことを忘れる前にひたすら書き出していく。「一番心に残ったネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。」オードリーの若林さんの著書を全て読んだが、一番心に残っている言葉だ。今実際にこの言葉に救われている。以上。