日記(2023.09.14)
9時ごろ起床。今日明日の2日間、友人との名古屋旅行である。去年も同じ時期に行ったので、毎年恒例にしたいところである。目的は、美味しいものとサウナと少しばかりの観光だ。
12時ごろ名古屋に到着。友人と約1か月ぶりの再会。昼飯時だったので、駅地下の飲食店で何か食べることにした。しかし、なんとこの日は全店休業日で、シャッターが並んでいるだけだった。とんでもなく幸先の悪い旅のスタートである。駅中の店もかなり混んでいた。仕方ないので、本日の宿の最寄り駅である栄へ向かうことにした。
栄に着き、宿へ向かう途中、友人が美味しそうなイタリアンの店を見つけた。ランチのパスタセットが良さそうなので入店。9月中旬にも関わらず、外は猛暑だったので、二人そろって食後のドリンクを追加で頼んだ。パスタもサラダもパンもお上品な感じでどれも美味しかった。暑さで弱った体に優しい。食後のアイスティーも非常にCHILLだった。
腹も満たされたので、宿に荷物を置きに行った。今回の宿は「ウェルビー栄」である。全国的に有名なサウナで、昨年もここに泊まった。14時からチェックイン受付開始ということだったので少し待った。入口に入退館用の機械が新たに設置されていた。店員と話しながらの手続きが面倒なのでだいぶ楽になったなと思った。14時と同時に機械で受付を始める。が、手続きを進めていると機械が止まってしまった。いや、フリーズしたのかと思うくらい動作が重くなったのだった。これでは店員に手続きしてもらった方が速いのでは?久遠とも思える時間を待ち、やっと受付を済ませ、カウンターへ。名前と電話番号を書かされた。結局何か書いて店員とやりとりしないといけないのかと少しがっかりした。ロッカーキーを貰わないといけないので当然発生する作業ではあるのだが。荷物をロッカーに起き、一時外出も機械で行った。今度はスムーズに機械が動いた。
名古屋城とその近くの名城公園を見に行った。名城公園駅で地上に出ると、目の前で大規模な工事が行われており、右手に大きな直方体の建物が鎮座していた。なんなんだこれは…?見てみるとデザイン系の大学らしい。ずいぶんおしゃれな大学である。中には卒業生の作品が一般公開されていた。涼む目的のため潜入。涼しいし、建物自体も新しいようだ。いろんな作品が飾られており、どれも美麗だったが、なぜか全て掛け軸サイズだった。
名城公園に着いた。こんなにも暑いのに公園を走っている人をちらほら見かけた。「ここまで○○km」みたいな看板を見かけたので、走ることを推奨している公園のようだ。日陰が少ない。気持ち足早に名古屋城方面へ向かった。業者が草刈りで道を整備していた。音がうるさかった。途中、日陰の中に遊具が見えた。ブランコが乗りたいと友人が言ったのでそちらへ向かった。私も乗りたい。生憎ブランコはなかったが、遊具でそれなりに遊んだ。友人が遊具に四苦八苦しているところを、偶然居合わせた3,4歳くらいの子が真剣なまなざしで見つめていた。そして笑顔になり、そのまま母親の方を向いた。世界で1番平和な瞬間であった。しかしあの子、その辺の子どもみたいに大きな声ではしゃぎまわる感じでもなく静かに遊具で遊んでいるが、自分の知的好奇心には忠実な感じ、将来は確実に賢い子になるだろう。友人も同じ感覚を覚えたらしく、日本の未来を彼に託すことにした。しばらく歩いたが、どうやら名古屋城の入り口とは反対方向に向かっていたらしい。来た道をしぶしぶ戻った。
名古屋城入り口に着いた。近くにカフェがあったので先にここで休憩することにした。昔と比べて休憩でカフェに立ち寄ることが多くなった気がする。加齢のせいか、旅行の予定をちゃんと立てておらずスキマ時間が多いからか…。激うまドリンクを飲みながら「ワンピース」の話をしていると、窓の外で、スケートボードに乗りながら扇子を仰ぐルフィ(の格好をした外国人)が通り過ぎて行った。とんでもない偶然である。ワンピースを見つけ終えて日本観光中なのだろうか。なんにせよ今回の旅のハイライトに違いない。
名古屋城に入る。17時までらしいが、もう16時だった。休憩し過ぎた。天守閣は修繕工事中だった。…名古屋に来てから大きい工事を目にしたり、遠くから機械の音が聞こえてきたり、街全体がずっと何かを直している。完成したものを見せてくれよ!だから名古屋は中途半端なんだよ!気を取り直して散策。庭園や石垣を見学した。昔は今ほどの技術がないにもかかわらず、こんなに綺麗に石垣を積めるものなのか。感心である。途中の売店で五平餅を食べた。YouTuberの東海オンエアのメンバーが食べており、一度味わってみたかった。味噌味だった。食感は米と餅の中間くらいだった。スイーツというよりも、アメリカンドッグのようなスナックに近い。スイーツのつもりで買ったので、予想外にお腹が膨れてしまった。
栄に戻り、予約していた焼肉店へ向かった。が、大分早く着いてしまったので、店の位置だけ確認し、近くのコメダ珈琲店で休憩した。私はアイスオレ、友人はクリームソーダを頼んだ。予約の時間まで雑誌を読んだりとりとめのない会話を繰り返した。
焼肉を食べる。肉厚のタンの中に刻み葱がたんまり入ったメニューが人気のようだ。早速食べてみたが、本当に美味しかった。葱の旨味が口の中に広がる。タンの食感も最高だ。いろんな肉を頼んだが、全部美味しかった。意外にもせせりが美味しすぎた。今までの鶏肉を過去のものにした。
宿へ戻る。歩き回ったので汗だくのヘトヘトだ。はやる気持ちを抑えつつ、館内着に着替え浴場へ。1年ぶりのウェルビー栄。懐かしい。こんな感じだったなあ。身を清め、早速サウナへ。水風呂の後はベンチで休むのも良いが、ここにはぬるめのプールがあるので、そこでぷかぷか浮かんでいるのも良い。友人はプールで休憩する方が好きなようだ。2セット目は十分に体を温めた後、ウェルビー栄名物ともいえる、部屋全体が凍っているアイスサウナへ入った。入れても10秒未満。体の芯より先に手足が冷えて限界を迎えたので、あまり気持ち良くはなれなかった。昨年来たときは奇跡的に丁度いい冷たさだったので、外気浴の時に意識がぶっとんだのだが。なかなか難しいものだ。
「ととのう」という言葉があまり好きではない。使っていない。天邪鬼ゆえ、みんなが使っているからというのも理由の一つだが、自分がサウナで得る感覚と「ととのう」という言葉に齟齬があると感じるのも大きい。ととのうなんて綺麗な、身体に良さそうな言い回しではなく、(意識が)トぶ、ブットぶと言った方が実態に則しているだろう。自分も含めてサウナが好きな人間は、失神するようなギリギリのトリップ体験に病みつきになっている中毒者でしかない。
入浴後、友人とレストランでドリンクを頼んだ。私はオロナミンCとカルピスを混ぜ合わせた「オロカル」を、友人は「オロポ」を飲んだ。滅茶苦茶美味しかった。味わいながら友人と会話を続けた。今日は動き回ったし、明日も遠出するので早めの解散となった。